不登校・引きこもり支援 就労支援

コラム

CCVの就労支援

2020.07.14

『地域で当たり前に障害を持っている人が働いている』そんなビレッジをつくりたいと始めたCCVの就労支援。就労継続B型では、利用者というよりも、共に働く仲間として。就労移行では、義務としての障害者雇用ではなく、人間尊重の経営という気持ちで雇用してもらえるようにと、企業開拓を始めました。雇用義務がない中小企業も対象に、理解啓発活動に力を入れました。中小企業家同友会や、倫理法人会、商工会議所にも入会し、できるだけ多くの企業家の方々とお会いする機会を作りました。その後徐々に、『雇用したいのだが、どの部署で雇用することができるのかわからないので、見に来て欲しい』など、企業さんからの相談が増えて来ました。実際に会社訪問し、作業内容を見せて頂き、一人分の仕事を切り出して、プレゼンをしました。最初は半信半疑だった企業さんも、実習に入らせていただくと、『いろいろなことができるんだね』とか、『どこに障害があるのかわからないね』など驚く方が多かったです。皆さん、障害のある方のことをあまり知らないだけ、慣れていないだけだったのかもしれません。雇用されて働き出すと、現場のパートさんからは、『すごく助かっっている。雑用が減った分、発注業務などに時間を使えるようになった。〇〇さんが休みの日は、大変で出勤してくれるとホッとする』などと嬉しい感想をいただけるようになりました。

現在の実習受け入れ企業は、栃木県内で50社を超えました。企業さんにとっては、無償での戦力となり、訓練生にとっては、本当のお仕事の体験の場となり、win winの関係です。体験実習で受け入れて頂いた後、ずっと働いて欲しいとそのまま雇用につながったケースもありました。発達障害のある方を雇用された企業さんは、視覚優位のその方の特性に合わせて、マニュアルの整備や、倉庫の中を整理整頓したことで、そのほかの社員さんも働きやすくなったり、新しい社員さんにもマニュアルを渡すだけで仕事の引き継ぎができるようになったと喜ばれておりました。

これからも、どちらか一方が我慢する関係ではなく、どちらにとっても良い、winwinの関係を意識して就労支援を行なっていきたいと思っております。