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スタッフブログ

CCVのはじまり

2020.05.26
 CCVとして活動を始めて10年が経った今、改めてCCVのこれまでの歩みをまとめてみようと思いました。
 10年前の気持ちを思い出すために、初めて作ったパンフレットを読み返してみました。福祉用語を並べたりしているところが、少しぎこちないのですが、その時のオープニングスタッフの熱い気持ちと一生懸命さが伝わってくるようなパンフレットでした。福祉サービス部門は、2010年(平成22年)4月にCCVウェルフェアとしてスタートしました。就労移行支援6名と就労継続B型14名の20名定員と日中一時支援定員10名で開所しました。
 今回は、CCVウェルフェアが開所する前からのことを、振り返ってみたいと思います。私には3人の子供がおります。長男と次男が自閉スペクトラム症です。長男が小学校を選ぶときに、いろいろな小学校を見学して回っていました。その時にCCVの現理事長である福田由美先生と出会いました。福田先生と話して、先生の前向きな考え方に共感し、どうしても福田先生のいる小学校に長男を入学させたいと思い、住所を変更して入学させていただきました。それが、私と福田由美先生との出会いです。2003年(平成15年)に、福田由美先生が、ご自宅で特別支援と不登校の生徒のために塾を開きました。もちろん長男もその塾でお世話になっていました。その後長男が中学校に入学した頃から、幻覚などの症状を訴えるようになり、統合失調症の診断がつきました。それまで専門家に任せていた療育や教育に対して不安になり、当時宇都宮大学教授であった梅永雄二先生が主宰のTODDS(とちぎ発達障害研究会)や自閉症協会で、自閉スペクトラム症についての専門的な勉強をするようになりました。
 2008年(平成20年)に、福田先生が、フリースクールの立ち上げをNPO法人で行おうとしていた同時期に、私は、障害を持つ子供の保護者仲間とともに、福祉施設をやはりNPO法人で立ち上げようとしていました。福田先生のご自宅でお話しした時のことを今でも鮮明に覚えています。福田先生は、「障害のあるなしではない。手帳のあるなしではない。それぞれの違いを認め合い共に生きるビレッジを目指したい」と熱く語っておられました。そして一緒に福祉と教育の枠を超えたNPO法人を作ることになったのです。