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障がい者や不登校の若者…多様な人たちが鹿沼の文化・産品と織りなすプロジェクト3

2020.09.09

<KANUMAISM> 月とスパイスさんのワークショップ

KANUMAISMのプロジェクトスタート時にはなかった新たな出会いもありました。鹿沼市の地域おこし協力隊としてカレー店をオープンした上杉龍也さんです。プロジェクトコーディネーター羽塚順子さんとカレー店でランチを食べた際、プロジェクトの主旨にご賛同いただき、月とスパイスさんとのワークショップが実現いたしました。

7月20日(月)、「月とスパイス」の上杉さんを講師に迎え「ココロもカラダも元気になるカレー」と題したワークショップを行いました。
CCVの就労移行(一般企業への就労を目指し、訓練する)メンバーさんを対象に、座学と調理実習を行いました。

上杉龍也さんのお話

インドでの体験 

インドでは日本の常識が通用しない。生きているだけでオールOK!

日本でいう「ヒモ」と呼ばれる人がたくさんいて、お金を持っている人にたかる。働きたくなければ働かないし、働いている人は働きたいから働いているという考え方。与える側と与えられる側が平等。

現地でTシャツを1000円で買ったが、現地で生活するようになって100円ぐらいの価値のものだったと気づいた。でも、その時その場で互いに納得して売買が成立しているので自己責任だと考えた。自分の中で嫌なことも、考え方次第で変わる。

インドで体調を崩して、ホームステイ先のお母さんが作ってくれたカレーが、今まで食べたカレーの中で一番おいしくて衝撃を受けた。自分も人の体を健康にするためにカレー屋を始めた。

調理実習

実際にチキンカレーの作り方を教わりながら、スパイスの効能や調理のコツなどを教えていただきました。

スパイスについて

スパイスの効能

クミン…カレーといえばこの香り!香りの決め手。胃の調子を整える。消化・吸収を助け、腸内環境を整えてくれる。食べすぎや飲みすぎた時には多めに入れる。

コリアンダー…爽やかに味わいを深めるクミンの相棒!コリアンダーは英語だが、タイ語ではパクチーの種。腸内にたまったガスを取り除いたり、頭痛を緩和してくれる。

ターメリック…和名ウコン。カレーの色はこの色!殺菌効果があり、血液をきれいにしてくれる。肝臓の調子を整える。

チリペッパー…量を自分で調整して辛さを決める!唐辛子。汗をかくと体を冷まし、たまった熱を出してくれる。

ガラムマサラ…香りを際立たせるミックススパイス。調合したスパイス。インドでは家庭によって調合が違うため、味や香りが違ってくる。

実際に玉ねぎやニンニク・生姜のみじん切り、鶏肉のカットを体験し、最後には美味しいチキンカレーをいただきました。

カレーというと日本では「煮込み料理「」というイメージですが、南インドでは「炒め物」にあたるのだそうです。スパイスと食材と塩だけで深みのある味わいや、香りが出せるということに驚きました。

また、健康になるための3つのポイントとして

・感謝してたべる

・生活リズムと食べるタイミング

・旬の食材を食べる

というアドバイスもいただきました。

    

「僕はカレー屋をやっているわけではなく、食でみんなを元気にすることが目的でカレーを作っているんです」という上杉さんの言葉がとても印象的でした。

今後は、上杉さん監修のスパイスキットの製作・販売などのコラボ事業も予定しています。